2016年7月9日(土)月齢4.7 / 滞在報告その1

長野県上田市での滞在を終え、ひさびさに自宅に向かっている。ありがたいことに、期間中ずっと天候に恵まれ、雨傘の出番は昨夜が初めて。上田滞在は、昨年の5月を皮切りに6度目で、前半は、サントミューゼのレジデントカンパニーとしての事業が目的。5校6コマのアウトリーチと、昨年結成した市民ダンサーグループ「ミューゼンツ」のワークインプログレスに向けてのリハーサルと本番、そして、劇場男性職員で立ち上げたダンスカンパニー「サントムッシュ」のお披露目のための稽古と続いた。高地ならではの清々しい風を感じる喜びの中に、さまざまな身体の熱を感じる喜びも重なっていく。

サントミューゼは市立美術館を併設していて、アウトリーチにも、劇場×美術館の形で出かけ、前半がダンス、後半が美術というプログラムを実践することがある。踊った身体で、カッティングした段ボールに絵筆を走らせていく子どもたち。体育館の半分に広く敷きつめられたブルーシートが後半の会場。阿比留や私も描かせてもらうのだが、周りの子のみずみずしい感性にたじたじ。絵の具の渇きを待ち受け、歩く美術館よろしく、描き上げた絵を持って動く。絵を立てかけて、その前でも踊ってみる。フィードバックで女の子の一人が、「ふたつやって不思議なのがうれしい」と言ってくれたことが心に残った。

この絵は劇場のプロムナードに飾り付けられて来場者をお出迎え。「アビちゃんマン」などというキャラクターも登場していたりして、見上げながらなごんだ。

(茉歩)

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