卒業の季節だ。風に心なしか柔らかさが増している。
先月末から昨日まで、メンターとしてダンスボックスの留学5期生に関わった。いつ見ても清潔なダンサーたちだ。ぶつかるにしろ受け入れ合うにしろ全力。その結晶としての成果上演は、賛否の分かれる有意義な問題提起となった。何よりだと思う。
長い目で。
見守っていきたい。いや、見守るなんておこがましい。自分も同じ舞踊の徒の一人に過ぎないのだから。
続ければもちろんいろんなことが起こる。苦さも喜びも、けして単純ではなく、無限のグラデーションでやってくる。どんな時も、起こることがベストのことだと思えるタフネスを持って進んで欲しいと願う。
全てを信じ全てを疑い、それでも残る一滴が羅針盤となってくれるだろう。
ご卒業おめでとうございます。
(茉歩)
写真は大阪福島の天神さん境内の梅です。ABCホールでの観劇の後に。