今月下旬の清水マリナート公演の下見で、先月末に3日ほど静岡県の清水に滞在。中日の夜は市内葵区七間町の人気スボット、スノドカフェのトークイベントで話した。
スノドでトークをするのは3年ぶり。前回は「アウトリーチについて」。
今回は、公演のご案内も兼ねているので振付についてお話することにした。今回のブログタイトルは、この日のトークのタイトルでもある。時間は二時間、結構たっぷりだ。
熱心な聴衆の方々が参集してくださり、後半の質問コーナーでは、真摯に問いを投げかけて下さる方が相次いで、充実。発想や考えやひらめきの転がってくれる音が聞こえたようにさえ感じた。
19時に、阿比留とわたくしのめいめいの自己紹介から語り始め、セレノグラフィカの沿革をシンプルにまとめた。ホテルでその部分の原稿を作りながら、作風の変遷を我ながら新鮮に思い起こした。
創作法の確立と解体、などと言えばサマになる聞こえだが、行き詰っては探しあぐね這々の体で辿りつく、という、けしてかっこよくはない19年。
この日の夜は自らの振付について、5つの観点から語らせて頂けて、あいまいだった輪郭がくっきりとしたこともいくつかあった。このタイミングでこのような機会に恵まれたことを実に嬉しく思う。
何より何ともなごやかかつ集中した場の空気がただただ心地よく、この日のトークをある意味証だてるような公演にしたいと、心密かに誓った。
(茉歩)
写真は遠征中に見つけた紫式部。秋の草木の中でも、植わっているのを見ると興奮します。