2020年2月24日(月・祝)月齢0.5/レインボードロップス

ずいぶん久しぶりのブログです。
すっかりご無沙汰していまいましたが少しずつまた綴っていこうかと思っておりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

さて、今回は去る2020.2/9、11に開催、両日とも満員御礼、大盛況のうちに幕を閉じましたレインボードロップス ダンス公演「こんなにも、家族」@北九州芸術劇場小劇場にて配布されました当日パンフレットに寄せたご挨拶のメッセージを掲載させていただきます。

ご来場できなかった皆様にもぜひご一読いただけましたらと思った次第です。

まずは隅地の方からです。
本人から皆さまへのメッセージ付きで掲載いたします。

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★当日パンフレット原稿案を今回は二本用意しました。
さて、どちらが掲載されたでしょう?(隅地)

【その①】

前回の公演からほぼ3年半。今回初参加の方、継続参加の方合わせて、メンバーとしては新鮮なブレンドになりました。それでもレインボードロップスのカラーは何故か保たれています。温かくて明るくてあんまりいろいろ気にしない。屈託もない方だし、笑顔に満ちています。ただ、メンバーの方たちのこれまで過ごして来た時間が、ずっとのんきに笑顔だらけだったということではありません。そうそうたやすく誰彼なしには話せないこと、思い出すたびチクチクすること、すんなり忘れられたら楽だろうなと思うこと、そんなたくさんのことをたたえながらの明るさです。ダンスがなかったら、たぶん出会わなかった人たちが、何の巡り合わせか集まっていて、踊るときだけはほんとに楽しいなと思える。その、当たり前というコートを羽織った奇跡を、尊いと思います。美しいと思います。「家族」と聞いて連想することは?とある日の稽古で尋ねました。「近くて遠い、遠くて近い場所」と答えてくれた人がいた。いったいどんな景色の場所なのでしょう。もしかしたら、皆さんが、今からご覧になる景色なのかもしれません。

セレノグラフィカ 隅地茉歩

【その②】

ちょうど一年前の2月11日。今回の公演に向けた、ワークインプログレスを開催した。レインボードロップスの新作公演に関心を持ってくださった方々およそ50人をお迎えして、7つのシーンをご覧いただき、アイデアや振付の方法について公開した。一年という時間を経て、あの時のまま残ったのは7つのうちひとつだけ。アイデアから根こそぎ捨ててしまったものは無いが、他の6つは生まれ変わった。3年半前の第一回公演が、レインボードロップスの誕生とお
披露目の公演だったとすれば、今回はその後の成長とこれからの可能性をご覧いただくことになる。メンバーの、身体と動きの現在地を盛り込んだ作品。それには踊ってくれる28人の今の身体にフィットするということが不可欠だ。前回公演やワークインプログレスの時には選択肢に無かったことにもチャレンジした。どんなリクエストをしても、笑顔の身体で応えてくれる。そんな新生レインボードロップスの稽古場での様子を眺めていて、ふと今回のタイトル
が思い浮かんだ。「家族」、なんて、永遠すぎるテーマだが、これがレインボースタイル。屈託のなさと沈黙と、繊細さとたくましさの、虹のようなブレンドである。

セレノグラフィカ 隅地茉歩

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さあどっち?
想像してみていただけましら幸いです。

続いて、阿比留分です。
こちらは実際に掲載されたものです。

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「みんな、集合です!」「はあい!」
時間に正確で、責任感の強い大ちゃんの掛け声。それに応えて、みんな気持ちよく元気な声で返事をし、丸く座って集合。そして、レインボーワークショップの定番メニュー「動きでこんにちは」、「レインボートレイン」、「今日のエンジンかけましょう!」からスタート。クリエーションへと続いていく。
メンバーの中で、付き合いの長い人とは、もうかれこれ8年になるだろうか。いろいろな時間も、本番のステージも共有してきた。それでもまだ、その人のことをきちんと知らないのではないのではないか?ふとそう思い、今回初めてインタビューをすることにした。生い立ちや日々の生活、悔しいこと、悲しいこと、楽しいこと、嬉しいこと…率直に聞いてみた。
聞いてみて、本当によかった。このことは今回の作品を創作する糧になってくれた。
レインボーのメンバーは、みんな幸せそうに、それこそダンスを愛でながら踊る。見ている人を幸せにする稀有な力を持っている。きっとこれからも踊り続けてくれるし、それをも超えていってくれるだろう。今回の上演は、そこへの手がかりを得たと確信している。ダンスを超えて、一人一人、その人そのものを感じていただけましたら幸いです。

セレノグラフィカ 阿比留修一

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お楽しみいただけましたでしょうか?

最後まで読んでくださいまして本当にありがとうございました!(セレノグラフィカ)