2016年3月12日(土)月齢3.0 / 吹かれろ、この風に

こちかぜキッズの本番が無事終了した。初めてのオリジナル公演「吹かれろ、この風に!」。
ご来場の皆さま、そして関わって下さった全ての皆さまありがとうございました!

振り返ればここ最近、2月末には和歌山市で3日間連続、卒業を間近に控えた6年生たちと出会うことができた。また、3月の初めには、去年の9月から半年間に渡りお付き合いした4年生38人の二分の一成人式の本番があった。こちらは東京は調布市でのできごと。担任の先生が仕上げて下さった詩の群読を含んだほぼ一時間の作品は「10歳の誓い」というタイトルに。数々のシーンをあっぱれに踊り切ってくれた子どもたちとのお別れの日に、男の子たちとあびちゃんの互いの号泣という場面もあった。もちろん一生忘れない。

子どもたちと過ごす度に感じて来たことだが、彼ら彼女らの身体には、実に様々なものが凝縮されている。それこそ、降り積もっている。家庭での生活を共にしておられるご家族の皆さんの愛情、学校を始めとする学びや憩いの場で接する先生や大人の方たちの思いやり。町の地形、道の曲がり方やちょっとした傾斜、そこで出くわす野良犬の顔。駅とスーパーの距離。登校時に目に入る川のその日の濁り具合。信号待ちで何気無く見る女子中学生のスカートの裾。景色と呼べる全ての中に接する大人の姿もあり、自分自身もまたそこに含まれる。

景色は時々に変化し、発散する臭気を変える。その瞬間瞬間の一枚一枚の重なりが接する子どもたちとの間柄をつくっていく。と、思う。固定されるものは何もない。いさかいも信頼も、それが続くにはわけがある。

潔くいよう。これからも。

今日の本番は、関わっている私たち大人たちとキッズの、言うならば<暮らし>をさらけ出す時間になった。

そして、本番が一番輝いた。このことはプロセスのさまざまなことを痛快に吹き飛ばしてくれる。

(茉歩)

今からウミ下着さんの公演にアフタートークで参加します。場所はKAIKA。よろしければぜひ。